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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者
しばらくヒャンダンも明姫も言葉はなかった。次第に密度を増す沈黙を先に破ったのは明姫の方であった。
「しっかり者のヒャンダンが鼠が苦手だなんて、意外だわ」
しかし、当のヒャンダンはまったく別のことを言った。
「和嬪さまは本当に鼠がここに迷い込んで死んだとお思いですか?」
「―」
明姫は応えない。ただ一点を見つめているだけだ。ヒャンダンが重ねて言った。
「私にはどうしてもそうは思えません。ただ迷い込んで死んだのなら、どこか別の場所でも良かったはずなのに、よりによって和嬪さまが国王さま(サンガンマーマ)とお過ごしになるお褥の上に鼠の死骸があるなんて、あまりにもできすぎています」
「しっかり者のヒャンダンが鼠が苦手だなんて、意外だわ」
しかし、当のヒャンダンはまったく別のことを言った。
「和嬪さまは本当に鼠がここに迷い込んで死んだとお思いですか?」
「―」
明姫は応えない。ただ一点を見つめているだけだ。ヒャンダンが重ねて言った。
「私にはどうしてもそうは思えません。ただ迷い込んで死んだのなら、どこか別の場所でも良かったはずなのに、よりによって和嬪さまが国王さま(サンガンマーマ)とお過ごしになるお褥の上に鼠の死骸があるなんて、あまりにもできすぎています」