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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者 
 ウンのあどけない笑顔を思い出しただけで、今も涙が溢れそうになる。あの子の笑顔や泣き顔が次々と浮かんできて、いっそ自分もウンの許に逝きたいとすら願ってしまう。
 そんな弱い心を辛うじて支えているのが、今、お腹の中で育っている二人目の我が子と、ユンやヒャンダンの存在であった。
 結局、その服はどちちも役に立つことはなかった。ウンが誕生日の半月前に亡くなってしまったからだ。世子であるウンは小さな棺に入れられる時、黄金のじゅう衣を着せられていたが、明姫は中殿が用意してくれた一歳用の服と自分が縫った服の両方を入れた。
 あれだけウンに対して細やかな心配りを見せてくれた王妃がつまらない嫉妬でこんな悪戯をするとは、やはり思えない。
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