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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者
だが、結局、決め手となったのは廃妃金氏が既に王の御子を懐妊しているという厳然たる事実であった。当時、二十五歳の国王には一人の王子王女もおらず、次代を担うべき王子の誕生が待たれていたのである。
ここに来て金氏が懐妊したというのであれば、呼び戻すのも致し方なしというのが紛糾した御前会議で廷臣たちが出した結論であった。もちろん、王たるユンが王命として命じれば、明姫を呼び戻すことはできる。しかし、ユン自身もごり押しではなく、可能な限り穏便な皆の納得できる形で愛妃を入宮させたかったのだ。
その方が後々の明姫の立場を思えば、より望ましかったからだ。そうして、明姫は大半の者たちにも認められた形で王命を受けて戻ってきた。
ここに来て金氏が懐妊したというのであれば、呼び戻すのも致し方なしというのが紛糾した御前会議で廷臣たちが出した結論であった。もちろん、王たるユンが王命として命じれば、明姫を呼び戻すことはできる。しかし、ユン自身もごり押しではなく、可能な限り穏便な皆の納得できる形で愛妃を入宮させたかったのだ。
その方が後々の明姫の立場を思えば、より望ましかったからだ。そうして、明姫は大半の者たちにも認められた形で王命を受けて戻ってきた。