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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱 
 つまり、ユンの母方の伯父にも当たるのだ。今の王室がいかにペク氏と血縁的に深い関わりがあるか自ずと知れるというものである。殺害された当時、明姫の父は上官の捕盗庁従事官(チョンサンガン)とともに領議政を調べていた。
 というのも、領議政が国庫の財宝を不正に横流ししているという疑惑が密書として上奏され、先代の国王が捕盗庁の長官と副官に内密に領議政の罪状を暴くようにと王命を出したのだ。
 ところが、領議政もみすみす尻尾を掴ませるような小者ではない。彼は逆に国王側の動きを察知し、明姫の父とその上官はそれぞれ同じ日の夜、火事に見せかけた付け火で焼き殺された。その前に予め領議政は手の者を屋敷に潜入させ、家族はむろん使用人に至るまで皆殺しにさせていた。その上で、証拠を消し去るために屋敷に火を放ったのである。
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