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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
その夜になった。ユンはその夜、いつもよりは訪れが遅かった。滅多にないことではあるけれど、政務が山積したときには大殿の執務室でそのまま夜を明かすこともある。
そんなときは大殿の寝所にすら入ることなく、書類の決裁に追われていると聞くから、やはり国王というのは様々な意味で重責を担っており、一国を統べるというのは生半な気持ちではできないものだと思うのだった。
両開きの戸が外側から音もなく開き、ユンがいつものように入ってくる。明姫は立ち上がり、一礼してユンを迎える。これもまた、いつものことだ。
二人が夜を過ごす褥の側には酒肴の並んだ小卓が用意されている。ヒャンダンは既に気を利かせて、廊下に控えていた。
そんなときは大殿の寝所にすら入ることなく、書類の決裁に追われていると聞くから、やはり国王というのは様々な意味で重責を担っており、一国を統べるというのは生半な気持ちではできないものだと思うのだった。
両開きの戸が外側から音もなく開き、ユンがいつものように入ってくる。明姫は立ち上がり、一礼してユンを迎える。これもまた、いつものことだ。
二人が夜を過ごす褥の側には酒肴の並んだ小卓が用意されている。ヒャンダンは既に気を利かせて、廊下に控えていた。