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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
明姫は黙って首を振った。ユンが深い吐息をついた。
「別に私は怒っているわけではない。ゆえに、そのように怯えるな。身重のそなたの食する膳に今朝、針が仕込まれていたと洪尚宮から聞いたときは、自分の心臓に針を突き立てられたような心地がした。本当に生きた想いがしなかったのだ。もし、その時、そなたが気づかずに膳のものを食べていたらと考えただけで、身体中の血の気が引いた」
ユンは明姫を閉じ込めていた腕を放し、あたかも兄が妹にするようにその髪をくしゃりと撫でた。
「別に私は怒っているわけではない。ゆえに、そのように怯えるな。身重のそなたの食する膳に今朝、針が仕込まれていたと洪尚宮から聞いたときは、自分の心臓に針を突き立てられたような心地がした。本当に生きた想いがしなかったのだ。もし、その時、そなたが気づかずに膳のものを食べていたらと考えただけで、身体中の血の気が引いた」
ユンは明姫を閉じ込めていた腕を放し、あたかも兄が妹にするようにその髪をくしゃりと撫でた。