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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
明姫は溢れそうになった涙をまたたきで散らし、ヒャンダンの脇をすり抜けて行こうとした。
その時、突如として乾いた音が静寂に響き渡った。そのパァンという音とともに、ヒャンダンがその場に平伏した。
明姫はたった今、ヒャンダンに打たれた頬を押さえたまま茫然と彼女を見下ろした。
「お許し下さいませ。ご無礼の罪は死罪に処して頂くことで償います。ただ、和嬪さまには、これだけは判って頂きたいのです」
ヒャンダンがおもむろに立ち上がり、明姫の両肩を掴み、その顔を真っすぐに見つめた。
その時、突如として乾いた音が静寂に響き渡った。そのパァンという音とともに、ヒャンダンがその場に平伏した。
明姫はたった今、ヒャンダンに打たれた頬を押さえたまま茫然と彼女を見下ろした。
「お許し下さいませ。ご無礼の罪は死罪に処して頂くことで償います。ただ、和嬪さまには、これだけは判って頂きたいのです」
ヒャンダンがおもむろに立ち上がり、明姫の両肩を掴み、その顔を真っすぐに見つめた。