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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
ヒャンダンは盛られた土の上に一輪の白い花をそっと乗せた。それは明姫が自室の鉢から一輪だけ摘み取った愛犬への手向けの花であった。いつもは咲いている花を摘み取ることは殺生に等しいと厳しくたしなめる明姫自身がこのようなことをするのは極めて珍しい。
明姫がいかに小花を大切に想っていたかが知れた。
これは後の話になるが、明姫から頼まれてヒャンダンが小花の墓に供えた花は何と、種が落ちて自生したらしく、後年には一本の花がそこに生えた。
明姫がいかに小花を大切に想っていたかが知れた。
これは後の話になるが、明姫から頼まれてヒャンダンが小花の墓に供えた花は何と、種が落ちて自生したらしく、後年には一本の花がそこに生えた。