この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第18章 第四話 【永遠の少女】 謀(はかりごと)
「―」
明姫はしばらく押し黙り、ヒャンダンを見た。ヒャンダンの視線がわずかに逸れたところで、次の言葉を続ける。
「それはおかしいわね。もし出産について相談事があるのなら、殿下にではなく、私の方に訊ねるべきではないの?」
「和嬪さまは大切なお身体です。些末なことでお心を煩わせてはと殿下にご相談申し上げたのです」
明姫は微笑んだ。
「そんなに気を遣わなくても良いのよ。何も初めてのことではないのだし」
「いえ、お腹の御子さまは王室にとっても、この国にとっても大切な和子さまです。ここは用心に用心が必要かと思われます」
明姫はしばらく押し黙り、ヒャンダンを見た。ヒャンダンの視線がわずかに逸れたところで、次の言葉を続ける。
「それはおかしいわね。もし出産について相談事があるのなら、殿下にではなく、私の方に訊ねるべきではないの?」
「和嬪さまは大切なお身体です。些末なことでお心を煩わせてはと殿下にご相談申し上げたのです」
明姫は微笑んだ。
「そんなに気を遣わなくても良いのよ。何も初めてのことではないのだし」
「いえ、お腹の御子さまは王室にとっても、この国にとっても大切な和子さまです。ここは用心に用心が必要かと思われます」