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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
 領議政は声には出さず、ゆっくりと頷くことで肯定の意を示した。
 刹那、大妃は声を上げそうになった。今となっては遅すぎる感があるが、生き残ったのが上官の娘であるか副官の娘であるか、そんなこともまるで記憶に残っていない。たかだか幼い娘に何ができるかと深く考えもせずに忘れてしまっていた。
 どうやら兄もその点は同じであったらしい。
「後々に禍根が残っては、まずい。私もそう思って幾度かは刺客を放ってみたのですが、どうもあの頃から悪運の強い、しぶとい娘であったようで、その度に邪魔が入り失敗しましてね。その中に娘は霞が消えるように、姿を消しました」
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