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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
崔尚宮は長年、大妃付きの尚宮として、朴尚宮の下でよく働いてくれた。大妃は気性は烈しいが、けして愚かなだけの女性ではない。崔尚宮の能力も買ってはいたのだ。
二年前、和嬪が復位して後宮に舞い戻ってくるとほぼあい前後して、崔尚宮は一足飛びに昇進し、監察尚宮になった。中殿の強い推薦もあったし、大妃自身も崔尚宮が逸材であるとは知っていたから、快く昇進に同意したのだ。昇格するに伴い、崔尚宮は以前暮らしていたよりも、ひと回り規模の大きな殿舎に移った。
まさに、恩を仇で返されたとはこのことに相違ない。崔尚宮を信用していただけに、大妃の怒りは凄まじかった。
二年前、和嬪が復位して後宮に舞い戻ってくるとほぼあい前後して、崔尚宮は一足飛びに昇進し、監察尚宮になった。中殿の強い推薦もあったし、大妃自身も崔尚宮が逸材であるとは知っていたから、快く昇進に同意したのだ。昇格するに伴い、崔尚宮は以前暮らしていたよりも、ひと回り規模の大きな殿舎に移った。
まさに、恩を仇で返されたとはこのことに相違ない。崔尚宮を信用していただけに、大妃の怒りは凄まじかった。