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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
「しかし、兄上、二年前の恭誠君のときは和嬪の出産を手をこまねいて見ていたではありませんか」
「あのときとは状況が違います。よろしいですか、大妃さま。私があの時、このまま様子を見ると申し上げたのは、まずは王室にとって御子の誕生が最優先されるべきことだと判断したからです。ですが、静献世子の誕生によって、状況はどうなりましたか? 和嬪の立場はより揺るぎないものとなり、殿下の和嬪へのご寵愛はますます厚くなった。最早、考えている猶予はありません。次に和嬪が王子を生めば、殿下はまた、その王子を世子にお立てになるは必定。さすれば、もう取り返しはつかないのですよ。我々はますます追いつめられ、我らペク氏の家門は勢いを失うでしょう」
「あのときとは状況が違います。よろしいですか、大妃さま。私があの時、このまま様子を見ると申し上げたのは、まずは王室にとって御子の誕生が最優先されるべきことだと判断したからです。ですが、静献世子の誕生によって、状況はどうなりましたか? 和嬪の立場はより揺るぎないものとなり、殿下の和嬪へのご寵愛はますます厚くなった。最早、考えている猶予はありません。次に和嬪が王子を生めば、殿下はまた、その王子を世子にお立てになるは必定。さすれば、もう取り返しはつかないのですよ。我々はますます追いつめられ、我らペク氏の家門は勢いを失うでしょう」