この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第19章 第四話 【永遠の少女】 嫉妬
「何と無礼な。主が主なら、仕える者も知れている。この不心得者を連れ帰り、この曲がった性根をたたき直してやろう。二度とこの私にこのような礼儀をわきまえぬ物言いをせぬように鞭打ってやる」
賢嬪が顎をしゃくると、お付きの尚宮と女官が数人がかりでヒャンダンを取り押さえようとした。
「お待ち下さい」
もう見ていられなかった。明姫はヒャンダンの前に進み出ると、彼女を背後に庇うように立った。
「洪尚宮の失礼はこの私が本人になりかわり、お詫び申し上げます。今後はこのようなことがないようによくよく申し聞かせますゆえ、今日のところはどうかご容赦を」
賢嬪が顎をしゃくると、お付きの尚宮と女官が数人がかりでヒャンダンを取り押さえようとした。
「お待ち下さい」
もう見ていられなかった。明姫はヒャンダンの前に進み出ると、彼女を背後に庇うように立った。
「洪尚宮の失礼はこの私が本人になりかわり、お詫び申し上げます。今後はこのようなことがないようによくよく申し聞かせますゆえ、今日のところはどうかご容赦を」