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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
「こちらを」
明姫はヒャンダンから小卓を受け取った。眼にも鮮やかな牡丹色の布が掛けられている。
「これは何だ」
大妃が気のない様子で呟くのに、明姫は応えた。
「紅辣椒草苺冰(赤唐辛子入りのシャーベット)です。私が作りました。お口に合うかどうかは判りませんが、是非、召し上がって―」
今朝早起きして、殿舎の厨房でヒャンダンとともに心をこめて作った氷菓子であった。まだユンにも作ったことがない。
明姫はヒャンダンから小卓を受け取った。眼にも鮮やかな牡丹色の布が掛けられている。
「これは何だ」
大妃が気のない様子で呟くのに、明姫は応えた。
「紅辣椒草苺冰(赤唐辛子入りのシャーベット)です。私が作りました。お口に合うかどうかは判りませんが、是非、召し上がって―」
今朝早起きして、殿舎の厨房でヒャンダンとともに心をこめて作った氷菓子であった。まだユンにも作ったことがない。