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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第20章 第四話 【永遠の少女】 永遠に理解し得ぬ二人
どこをどう歩いて殿舎まで戻ったのかは判らない。ヒャンダンが側についてくれて良かった。もし一人だったら、途中で力尽きて倒れてしまったかもしれない。
居室に入るなり、頽れるように座り込んだ明姫に、ヒャンダンが駆け寄った。
「大妃さまのおっしゃり様はあんまりです。何もあそこまで和嬪さまを追いつめなくても良いのに」
ヒャンダンは憤懣やる方ないといった顔でまくしたてた。
「やはり、このことは国王殿下に申し上げた方が良いのではありませんか?」
「駄目よ。こんな些細なことで、大妃さまと殿下の間に無用の波風を立ててはいけない」
居室に入るなり、頽れるように座り込んだ明姫に、ヒャンダンが駆け寄った。
「大妃さまのおっしゃり様はあんまりです。何もあそこまで和嬪さまを追いつめなくても良いのに」
ヒャンダンは憤懣やる方ないといった顔でまくしたてた。
「やはり、このことは国王殿下に申し上げた方が良いのではありませんか?」
「駄目よ。こんな些細なことで、大妃さまと殿下の間に無用の波風を立ててはいけない」