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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
「女官は一生、籠に閉じ込められた鳥のままなの。飛べない鳥、咲いても誰も見てくれない花。誰にも生涯嫁がず、花の盛りを愛でてくれる人もいないまま散ってゆく。私たち女官は表向きは国王さまのものということになっているから、誰とも恋愛はできないのよ。だから、誰もがいつかは国王殿下の眼に止まり、側室になって寵愛を頂きたいと願う」
「明姫も国王の側室になりたいのか?」
明姫はゆっくりと首を振った。
「私はそんなことを考えたことも夢見たこともないの。だって、側室といえば聞こえは良いけれど、結局はここにいる妓生たちと同じ立場よ。国王さまにとっての妻は王妃さまただ一人。側室はその他大勢の一人に過ぎないんだもの。
「明姫も国王の側室になりたいのか?」
明姫はゆっくりと首を振った。
「私はそんなことを考えたことも夢見たこともないの。だって、側室といえば聞こえは良いけれど、結局はここにいる妓生たちと同じ立場よ。国王さまにとっての妻は王妃さまただ一人。側室はその他大勢の一人に過ぎないんだもの。