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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
 当時の明姫を知る者たちは王妃の婚礼用正装をした春花を見て複雑な想いになり、中には落涙する者もいた。直宗と新しい中殿が夫婦固めの盃を交わし、すべての儀式を終え、宮殿の真正面最上段に立つと、宮殿前に整列した百官が一斉に声を張り上げた。
「国王殿下と新中殿さまに心よりお祝い申し上げます」
 領議政ぺク・ヨンスの第一声を皮切りに、皆が
「千歳(チヨンセ)、万歳(バンセ)」
 と手にした勺を捧げ持ち唱和する。百官の声が重なり、その場の厳粛な空気を打ち震わせた。寄り添う国王と新王妃はどこから見ても似合いの美しい一対だ。
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