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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
当然ながら、母は狂喜乱舞した。父は難しげな顔で始終考え込んでいた。そのときの父には何故、自分なんかに降って湧いたように国王さまに嫁ぐ話が出たのか判らなかったようだ。後になって、父はその理由を知ったらしいが、とうとう最後まで春花に教えてくれなかった。
―そなたは知らない方が良い。
幾ら春花が訊いても、そう繰り返すだけだった。
母は異を唱えたが、父はぎりぎりまでこの縁談を断り続けたようである。何度も辞退したけれど、結局、時の権力者に異を唱えられなかった。
―そなたは知らない方が良い。
幾ら春花が訊いても、そう繰り返すだけだった。
母は異を唱えたが、父はぎりぎりまでこの縁談を断り続けたようである。何度も辞退したけれど、結局、時の権力者に異を唱えられなかった。