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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第22章 第二部【身代わりの王妃】 稚(おさ)な妻
「それほど幼くては、初夜に怯えるのも道理か」
 王は優しい笑みを浮かべる。いつもこんな風に笑っていてくれれば良いのに、王は時として春花をまるで射竦めるかのような強い視線で見つめる。あの眼に見つめられると、春花は王の前から逃げ出したい衝動を懸命に抑えなければならなかった。
「こちらへ」
 再度手招きされ、春花は息を呑んだ。
 いや、行きたくない。
 私は王妃なんて、なりたくてなったわけじゃない。この国でいちばん偉い女性だと言われても、嬉しくなんかない。言うことをきかなければ父が仕事をできなくなると脅かされて、仕方なく王妃になっただけなのに。
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