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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第23章 第二部【身代わりの王妃】 抜け殻
つまり、尚宮は予め王妃がいなくなるのを知っていたというわけである。それはまた、尚宮たちが王妃脱出に手を貸したことでもあった。
「申し訳ございません。私どもを死刑に処して下さい」
三人が並んで頭を下げるのに対し、ユンは溜息をついた。
「先刻も申したように、そなたらを罰したところで、何の益もない。ただ、金尚宮、一つ言っておくが、そなたらが内密に中殿を後宮から抜け出させたことで、中殿の身に危険が及ばないとは限らぬぞ? もし、後宮を出ている最中に何かの事件や事故に巻き込まれたら、どうする?」
畳みかけるように言うと、とうとう若い女官の一人が泣き出した。
「申し訳ございません。私どもを死刑に処して下さい」
三人が並んで頭を下げるのに対し、ユンは溜息をついた。
「先刻も申したように、そなたらを罰したところで、何の益もない。ただ、金尚宮、一つ言っておくが、そなたらが内密に中殿を後宮から抜け出させたことで、中殿の身に危険が及ばないとは限らぬぞ? もし、後宮を出ている最中に何かの事件や事故に巻き込まれたら、どうする?」
畳みかけるように言うと、とうとう若い女官の一人が泣き出した。