この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第24章 第二部【身代わりの王妃】 ひそやかな恋情
どこかから声が聞こえた。
―ユン、愛しているわ。
ユンの眼に熱いものが滲んだ。
―明姫。やっと、やっと帰ってきてくれたのか。そなたのいないこの年月は私にとって、あまりに長すぎた。
ユンは熱に浮かされたように春花に近づいた。
「殿下?」
彼の様子がおかしいのか、春花が怪訝な面持ちで見上げている。
「―明姫」
ユンは春花を引き寄せ、抱きしめた。
「殿下」
狼狽える声には取り合わず、激情のままに唇を塞いだ。
―ユン、愛しているわ。
ユンの眼に熱いものが滲んだ。
―明姫。やっと、やっと帰ってきてくれたのか。そなたのいないこの年月は私にとって、あまりに長すぎた。
ユンは熱に浮かされたように春花に近づいた。
「殿下?」
彼の様子がおかしいのか、春花が怪訝な面持ちで見上げている。
「―明姫」
ユンは春花を引き寄せ、抱きしめた。
「殿下」
狼狽える声には取り合わず、激情のままに唇を塞いだ。