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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第24章 第二部【身代わりの王妃】 ひそやかな恋情
ユンは首を振った。いけない。また、過去に引きずられそうになっている。春花といると、自分の側にいるのが明姫なのか、まったく別の女なのか判らなくなってしまう。
明姫と過ごしたあの輝かしい時間は実は終わってなどいなくて、ずっと続いて今に至っているのではないかと馬鹿げた夢想をしてしまう。
「旦那さま、ご気分でも悪いのですか?」
春花が不安げに見つめていることに気づき、ユンは無理に笑顔を作った。
「いや、少し考え事をしていた」
「考え事?」
「というより、思い出していたんだ」
明姫と過ごしたあの輝かしい時間は実は終わってなどいなくて、ずっと続いて今に至っているのではないかと馬鹿げた夢想をしてしまう。
「旦那さま、ご気分でも悪いのですか?」
春花が不安げに見つめていることに気づき、ユンは無理に笑顔を作った。
「いや、少し考え事をしていた」
「考え事?」
「というより、思い出していたんだ」