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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
「いや、それはない。側で聞いていても、心に刻み込みたくなるような尊い音色であった」
「お褒めにあずかり、嬉しうございます」
 ユンの顔を見ていた春花が突然、あ、と声を上げた。彼が何事かと愕いている前で、立ち上がり部屋の片隅の違い棚に近づく。かと思うと、引き出しを開けて布にくるまれた小さな包みを出してきた。
「殿下、これを」
 ユンが座っている座椅子の前の文机にそっと載せる。
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