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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
初めて逢ったときから、怖い男だと思ったけれど、やはり第一印象は間違っていなかった。春先に初めて対面したときも、春花の方を怖い眼でにらみ付けていたし、今も気がつくと、王は烈しいまなざしでこちらを射貫くように見つめていることが多い。
あの冷徹な瞳にを向けられると、蛇に睨まれた蛙のように萎縮してしまい、身動きもできなくなる。それでも、初夜では何もしなかったし、春花がいやだと訴えれば途中で止めてくれた。時折、あの怖い眼でにらみ付けてくることを除けば、優しい人だと思っていたのに。
「―怖い」
春花は華奢な身体を小刻みに震わせながら呟いた。
あの冷徹な瞳にを向けられると、蛇に睨まれた蛙のように萎縮してしまい、身動きもできなくなる。それでも、初夜では何もしなかったし、春花がいやだと訴えれば途中で止めてくれた。時折、あの怖い眼でにらみ付けてくることを除けば、優しい人だと思っていたのに。
「―怖い」
春花は華奢な身体を小刻みに震わせながら呟いた。