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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
まだ未通の若い娘特有の潔癖さとは違う、生まれながらの男嫌いとでもいうのか。それに、何故、女がわざと男に流し目を送ったり、気を惹くために美しく装ったり化粧したりするのかも理解できなかった。
自分は自分。心から好きな相手が現れればまた話は別だが、好きでもない男のために装い媚を含んだまなざしをわざとらしく送るのなんて、それこそ妓生のすることではないか。
人は皆、等しく平等であるべき(成均館は国内最高の儒学の教育機関である。その教師である父は表向きは身分制度を信奉しているが、実は個人的には身分制度に疑問を抱いていた)という父の教えを受けて育った春花は特に職業で人を差別するつもりはない。
自分は自分。心から好きな相手が現れればまた話は別だが、好きでもない男のために装い媚を含んだまなざしをわざとらしく送るのなんて、それこそ妓生のすることではないか。
人は皆、等しく平等であるべき(成均館は国内最高の儒学の教育機関である。その教師である父は表向きは身分制度を信奉しているが、実は個人的には身分制度に疑問を抱いていた)という父の教えを受けて育った春花は特に職業で人を差別するつもりはない。