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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
「あれ、震えてる? 可愛いね。もしかして、男は初めてとか」
「心配しなくて良いよ。俺たちがうんと優しくしてあげる」
じりじりと間合いを詰めてくる男たちには怖いくらいの迫力がある。背の低いニキビ面の男にいきなり腕を掴まれ、春花は悲鳴を上げた。更に後ろから長身の男に羽交い締めにされ、抱き上げられた。
「何をするの! 止めなさい」
毅然として言ったが、二人の男はゲラゲラと笑うだけだ。
「止めなさいときたか。たかだか女官の癖に、気位だけは中殿さまのように高いな」
まさか自分たちが襲おうとしているのがその中殿さまだとは思いもしない馬鹿息子たちである。
「心配しなくて良いよ。俺たちがうんと優しくしてあげる」
じりじりと間合いを詰めてくる男たちには怖いくらいの迫力がある。背の低いニキビ面の男にいきなり腕を掴まれ、春花は悲鳴を上げた。更に後ろから長身の男に羽交い締めにされ、抱き上げられた。
「何をするの! 止めなさい」
毅然として言ったが、二人の男はゲラゲラと笑うだけだ。
「止めなさいときたか。たかだか女官の癖に、気位だけは中殿さまのように高いな」
まさか自分たちが襲おうとしているのがその中殿さまだとは思いもしない馬鹿息子たちである。