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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第25章 第二部【身代わりの王妃】 想いのゆくえ
春花はその時、男の髪の色が不自然なことに気づいた。長い髪は月明かりを浴びて、きらきらとまるで黄金のようにきらめいている。また月光に浮かび上がったその端正な面には青玉(サファイア)のように美しい眼が輝いていた。
―異様人なの?
都でもついぞ見かけない異様人は名のとおり、生粋の朝鮮人とは違う外国人を指す。どう見ても、この男は異様人にしか見えなかった。
「カ、光王(カンワン)」
放蕩息子たちはこの異様人と面識があるらしく、手をひねられたのっぽは震える声で名を呼んだ。
―異様人なの?
都でもついぞ見かけない異様人は名のとおり、生粋の朝鮮人とは違う外国人を指す。どう見ても、この男は異様人にしか見えなかった。
「カ、光王(カンワン)」
放蕩息子たちはこの異様人と面識があるらしく、手をひねられたのっぽは震える声で名を呼んだ。