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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
 哀しみの果て

 先刻からずっとユンは弱り切った顔で座っていた。国王のおなりと聞いても、春花は布団から出てこようとはしなかった。頭まですっぽりと布団を被って顔を出しもしない。
 町の隠れ家から春花を連れ帰ってから丸一が経過し、翌々日になっていた。流石にその日は彼も疲れたし、春花の心情を考えれば対面は先延ばしにした方が良いのは判っていた。
「中殿」
 ユンは静かな声音で語りかけた。布団に潜り込んだ春花がこの声を聞いているのは確実だ。
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