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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
―そなたは知らなくて良い。
 春花が何度訊ねても、父は頑として理由を教えてくれなかった。その裏には、こういう背景があったのだ。
 私は最初から望まれていたわけではなかった。亡くなった人に似ているからと連れてこられ、不似合いな地位に据えられた、身代わりの王妃。
 国王がどうして自分なんかに執着するのかもこれでやっと納得がいった。王は許春花という人間を見ているわけではない。きっと私を見ると、遠い昔に亡くなったという美しいお妃さまを思い出すから、嫌がる私を無理に自分のものにしようとするのだ。
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