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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
血はドクドクは溢れ出ている。すべての血が身体から流れ出てしまったら、やっと私も死ねる。
もしかしたら、私は殿下を少しずつ好きになり始めていたのかもしれない。もちろん、だからといって無理に犯されたことを許せるわけではないし、すぐに殿下を受け容れることができるとは思えないけれど。
でも、ずっとあの方の側にいたいと、寺に入ることは諦めて、あの方の側にいても良いと考えるようになっていたのではなかったのだろうか。
もしかしたら、私は殿下を少しずつ好きになり始めていたのかもしれない。もちろん、だからといって無理に犯されたことを許せるわけではないし、すぐに殿下を受け容れることができるとは思えないけれど。
でも、ずっとあの方の側にいたいと、寺に入ることは諦めて、あの方の側にいても良いと考えるようになっていたのではなかったのだろうか。