この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
「済まない。そなたがここまで思いつめていたとは考えてもみなかった。そなたがそこまで私を厭うているとは知らなかったのだ。私が無理強いをしたことで、そなたが生命を絶つなどと、あってはならないことだ」
許してくれと、王は殆ど聞き取れないような声で呟いた。
「私は前の王妃にも先立たれた。大切な者たちはいつも私を置き去りにして遠いところに旅立っていく。今回は私自身の不徳で、またしても大切な妻を失いかねないところであった。一体、私はどれだけ愚かな男なのか」
許してくれと、王は殆ど聞き取れないような声で呟いた。
「私は前の王妃にも先立たれた。大切な者たちはいつも私を置き去りにして遠いところに旅立っていく。今回は私自身の不徳で、またしても大切な妻を失いかねないところであった。一体、私はどれだけ愚かな男なのか」