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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
「ずっと夢を見ていました」
「夢?」
訝しそうな面持ちの彼に、春花は淡く微笑した。
「針茉莉の花がとても綺麗に咲いていました。私、死にたくないと思ったら、どなたかが伸ばした手を握りしめて下さって。そうしたら、ふっと凍えるように冷たかった身体が温かくなったのです。きっと殿下が私を死の淵から呼び戻して下さったのですね」
「針茉莉といえば、そなたと共に訪れた町の寺で見かけた、あの花だな」
「夢?」
訝しそうな面持ちの彼に、春花は淡く微笑した。
「針茉莉の花がとても綺麗に咲いていました。私、死にたくないと思ったら、どなたかが伸ばした手を握りしめて下さって。そうしたら、ふっと凍えるように冷たかった身体が温かくなったのです。きっと殿下が私を死の淵から呼び戻して下さったのですね」
「針茉莉といえば、そなたと共に訪れた町の寺で見かけた、あの花だな」