この作品は18歳未満閲覧禁止です
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第26章 第二部【身代わりの王妃】 哀しみの果て
春花が自ら左手首を掻ききったと知らされた時、ユンは信じられない想いだった。嫌われているとは知っていたが、まさか、抱いたことで自害するとまでは考えていなかった。
大殿で執務中に報告を受けた彼は急ぎ中宮殿に駆けつけた。そこで彼を待ち受けていたのは、蒼白な顔で横たわる妻であった。
傷は思いの外深く、出血も酷かったため、助かる見込みは五分五分だと医官から言われ、絶句した。