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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
「互いに好きだというのなら、何の問題もないな」
勢い込んで言うユンに、明姫は吐息混じりに言った。
「私は後宮の女官なのよ、ユン」
「それがどうかしたのか?」
「女官の恋愛は禁止されているわ。私たち後宮に仕える女官は一応、国王殿下のものということになっているんだもの。殿下の臣下であるあなたと私は恋愛はできないの」
大好きなユンに告げるのは辛かったけれど、ここで彼の勢いに流されて安易に想いを受け入れることはできない。こうやって真夜中に二人だけで密会しているのを見つかっただけで、罪に問われかねないのだ。
勢い込んで言うユンに、明姫は吐息混じりに言った。
「私は後宮の女官なのよ、ユン」
「それがどうかしたのか?」
「女官の恋愛は禁止されているわ。私たち後宮に仕える女官は一応、国王殿下のものということになっているんだもの。殿下の臣下であるあなたと私は恋愛はできないの」
大好きなユンに告げるのは辛かったけれど、ここで彼の勢いに流されて安易に想いを受け入れることはできない。こうやって真夜中に二人だけで密会しているのを見つかっただけで、罪に問われかねないのだ。