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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第3章 第一話【桜草】 逢いたくて~恋ごころ~
「あなたの言葉を信じるとして、国王さまはそれで良いかもしれない。でも、大妃さまはきっと納得されないわ」
 謹厳でヒステリックな大妃のことだ、必ずや大騒ぎするに違いない。
 ユンが微笑んだ。
「大丈夫だ。国王殿下が言葉を尽くして説得すれば、大妃さまもお判り下さる。何とかなるさ」
 それに関しては期待は薄そうだと思ったけれど、何とかしてやると自信に満ちた口調で言うユンには、そこまでは言えなかった。
 ユンは後宮について詳しくはない。明姫は六歳のときから後宮で暮らしてきた。もちろん顔を見たことはないが、国王の母である大妃の人となりは女官たちの噂話で嫌というほど知っている。
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