この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り 
 蜜月と裏切り 

 幸いなことに、その夜、明姫は誰に見咎められることもなく自室に戻った。部屋に帰り着いたときは、既に夜明けが近くなっていた。思いの外、ユンと長い時間を過ごしたのだと今更ながらに気づいた。
 夜明け前のひととき、まだ夜の名残をとどめた菫色の空を眺めながら、切なく思い浮かべるのはユンの面影ばかりだ。人眼についてはまずいため、まずは手早く蒼い官服を脱ぎ、女官のお仕着せに着替えた。
 袖に忍ばせていたノリゲを取り出し、手のひらに乗せて、ひとしきり見つめた。ひとめ見た瞬間、夜明けの空の色のようだと思った玉は灰簾石(タンザナイト)というそうだ。その石が桜草に似た小さな花の花片ひとひら、ひとひらに填っている。
/1905ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ