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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「脚の痛みはどうだ?」
唐突に問われ、明姫はハッとした。十日近く前、休暇を貰って町に出た時、明姫は門限を大幅に破ってしまった。その罰として、崔尚宮に脚を鞭で打たれたのが悪化して、一時は膿んでいたのだ。
あの傷はユンが塗ってくれた軟膏が随分とよく効いたようで、三日も経たない中に綺麗に治った。
「お陰さまで、今はすっかり治りました」
「そうか」
崔尚宮はどこか安堵したような顔で頷き、手前の文机に乗せていた大きな包みを取り上げた。派手な牡丹色の風呂敷をおもむろに差し出してくる。
「これを」
唐突に問われ、明姫はハッとした。十日近く前、休暇を貰って町に出た時、明姫は門限を大幅に破ってしまった。その罰として、崔尚宮に脚を鞭で打たれたのが悪化して、一時は膿んでいたのだ。
あの傷はユンが塗ってくれた軟膏が随分とよく効いたようで、三日も経たない中に綺麗に治った。
「お陰さまで、今はすっかり治りました」
「そうか」
崔尚宮はどこか安堵したような顔で頷き、手前の文机に乗せていた大きな包みを取り上げた。派手な牡丹色の風呂敷をおもむろに差し出してくる。
「これを」