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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
しかし、何故、伯母がユンのことを知っているのだろう。やはり、数日前の密会が誰かに目撃されていたのだろうか。慎重になりすぎるくらい慎重に行動したつもりだったけれど、甘かったのかもしれない。
内官と夜の逢い引きをしていた他の女官に見つかった? それとも、見回りの兵や内官に見られたのだろうか。
動揺のあまり、明姫は崔尚宮が痛ましげに自分を見つめているのに気づかない。
崔尚宮が小さな息を吐いた。
「私は亡き妹から、そなたを託されたと思っている。私には子がないゆえ、そなたは娘同然だ。いずれ女官として最後まで勤め上げたら、そなたとともに宮殿を去り、二人でのんびりと暮らすのを愉しみにしているのだ。その私のささやかな愉しみを壊すようなことだけはしないで欲しい」
内官と夜の逢い引きをしていた他の女官に見つかった? それとも、見回りの兵や内官に見られたのだろうか。
動揺のあまり、明姫は崔尚宮が痛ましげに自分を見つめているのに気づかない。
崔尚宮が小さな息を吐いた。
「私は亡き妹から、そなたを託されたと思っている。私には子がないゆえ、そなたは娘同然だ。いずれ女官として最後まで勤め上げたら、そなたとともに宮殿を去り、二人でのんびりと暮らすのを愉しみにしているのだ。その私のささやかな愉しみを壊すようなことだけはしないで欲しい」