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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
明姫が狼狽すれば、ユンは艶然とした笑みで応える。
「そうなのか? 私とあんな風に濃密な一夜を過ごしたというのに、そなたはまだ他の男に嫁ぐ気でいるとでも?」
「だ、だから、こんな往来でそんな恥ずかしくなるようなことを言わないでって」
ユンにいきなり抱き寄せられ、明姫は熟れた林檎のように紅くなった。
「そなたには既に売約済みの札がついている。往生際の悪いのは認めてやるが、良い加減に諦めて私の妻になる覚悟をしろ」
耳許で熱い吐息混じりに囁かれるものだから、堪ったものではない。ますます顔に血が上り、今にも倒れそうだ。
「そうなのか? 私とあんな風に濃密な一夜を過ごしたというのに、そなたはまだ他の男に嫁ぐ気でいるとでも?」
「だ、だから、こんな往来でそんな恥ずかしくなるようなことを言わないでって」
ユンにいきなり抱き寄せられ、明姫は熟れた林檎のように紅くなった。
「そなたには既に売約済みの札がついている。往生際の悪いのは認めてやるが、良い加減に諦めて私の妻になる覚悟をしろ」
耳許で熱い吐息混じりに囁かれるものだから、堪ったものではない。ますます顔に血が上り、今にも倒れそうだ。