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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「やあね。そんなに真下から見ないでよ」
明姫が居たたまれずに言うのに、ユンは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「いや、綺麗だなと思ってさ、私の嫁さんは」
彼の直截な褒め言葉には一向に慣れそうにもない。頬から火を噴きそうだ。
「何を言ってるんだか」
照れ隠しに早口で憎まれ口を言った。
「そのチマチョゴリ、よく似合ってる。とても綺麗だ」
どこの誰が贈ってくれたかも判らない今日の衣装を手放しで褒めてくれる。
「ねえ、一つだけ訊いても良い?」
「何だ?」
心なしかユンの声が少し固くなった。また、彼の正体云々の話をされると警戒したのかもしれなかった。
明姫が居たたまれずに言うのに、ユンは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「いや、綺麗だなと思ってさ、私の嫁さんは」
彼の直截な褒め言葉には一向に慣れそうにもない。頬から火を噴きそうだ。
「何を言ってるんだか」
照れ隠しに早口で憎まれ口を言った。
「そのチマチョゴリ、よく似合ってる。とても綺麗だ」
どこの誰が贈ってくれたかも判らない今日の衣装を手放しで褒めてくれる。
「ねえ、一つだけ訊いても良い?」
「何だ?」
心なしかユンの声が少し固くなった。また、彼の正体云々の話をされると警戒したのかもしれなかった。