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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「早く理由を申せ」
ユン昭儀の馬鹿げた発言が大妃の怒りを余計に煽ったのは言うまでもない。しかも、その怒りはユン昭儀ではなく明姫に向けられるのは必然であった。
「お前は口がきけぬのか! ええい、腹立たしい小娘だ。この私に問われて、言葉も発さぬとは」
大妃が喚いた。
「誰か、鞭を持って参れ。この不心得者をこの場で見せしめに鞭打ってやろう。朴尚宮、鞭だ、鞭を持ってくるのだ」
怒りに任せて喚き散らす大妃、狼狽える朴尚宮、つい今し方まで和やかだった宴の席は、さながら修羅場と化した感があった。
ユン昭儀の馬鹿げた発言が大妃の怒りを余計に煽ったのは言うまでもない。しかも、その怒りはユン昭儀ではなく明姫に向けられるのは必然であった。
「お前は口がきけぬのか! ええい、腹立たしい小娘だ。この私に問われて、言葉も発さぬとは」
大妃が喚いた。
「誰か、鞭を持って参れ。この不心得者をこの場で見せしめに鞭打ってやろう。朴尚宮、鞭だ、鞭を持ってくるのだ」
怒りに任せて喚き散らす大妃、狼狽える朴尚宮、つい今し方まで和やかだった宴の席は、さながら修羅場と化した感があった。