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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
だが、それは所詮、彼側の言い分にすぎない。明姫から見れば、結局は信じていた恋人に手酷く裏切られただけのことだ。彼女にとって、自分はさぞ不実な酷い男に思えるだろう。いや、実際、そう思われたとしても仕方ないだけのことを自分は彼女に対してした。
言い訳はできないのは判っていた。
可哀想に、明姫は泣いていた。あの涙は中殿の花を折ってしまったという失態によるものではない。信じていた恋人に裏切られた烈しい衝撃によるものだ。
自分は何という酷い仕打ちを彼女にしたのだろう。あんなに一途に自分を信じようとし、精一杯の優しさと誠実さで応えようとしてくれた彼女の真心を土足で踏みにじったのだ。
言い訳はできないのは判っていた。
可哀想に、明姫は泣いていた。あの涙は中殿の花を折ってしまったという失態によるものではない。信じていた恋人に裏切られた烈しい衝撃によるものだ。
自分は何という酷い仕打ちを彼女にしたのだろう。あんなに一途に自分を信じようとし、精一杯の優しさと誠実さで応えようとしてくれた彼女の真心を土足で踏みにじったのだ。