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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
泣いちゃ駄目。泣いたって、現実は何も変わらない。ユンが見せてくれたのは束の間の美しい幻であり夢だった。夢はいつか必ず醒めるときがくる。
夢が終われば、待っているのは現実。現実から眼を背けるのは不可能なのだし、これからユンのいない現実を受け容れて前に向いて進むしかない。
元々、明姫は後宮で一生を終えるつもりであった。このまま真面目に勤務していれば、いつかは自分でも尚宮になれるかもしれない。今はせめて女官としての出世でも夢見て自分を奮い立たせるしかなさそうだ。
そう思う傍ら、また別の想いが湧き上がってくる。そんなのは違う。私の夢見たのは女官としての職歴(キヤリア)を積むことなんかじゃない。いつもユンの隣にいて、彼の笑顔を見てその夢を応援することだった。
夢が終われば、待っているのは現実。現実から眼を背けるのは不可能なのだし、これからユンのいない現実を受け容れて前に向いて進むしかない。
元々、明姫は後宮で一生を終えるつもりであった。このまま真面目に勤務していれば、いつかは自分でも尚宮になれるかもしれない。今はせめて女官としての出世でも夢見て自分を奮い立たせるしかなさそうだ。
そう思う傍ら、また別の想いが湧き上がってくる。そんなのは違う。私の夢見たのは女官としての職歴(キヤリア)を積むことなんかじゃない。いつもユンの隣にいて、彼の笑顔を見てその夢を応援することだった。