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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第4章 第一話【桜草】 蜜月と裏切り
「そなたを守る、泣かせないとお祖母さまに約束したのに、こんなに哀しませてしまった」
その言葉に、明姫は微笑した。ユンが初めて実家を訪れたときのことを思い出したのだ。
この国の王が落ちぶれた両班の老婦人に自ら拝礼し、ひれ伏したのだ。
お祖母さまは何も知らないから―。もし、後でユンが国王さまだったと知ったら、びっくりして心臓麻痺を起こすかもしれないわね。
こんなときなのに、笑いが込み上げてしまう。
だが、あの時既に祖母クヒャンはユンの正体をはっきりとではなくても、おおよそは察していた。そのことを明姫は知らない。
その言葉に、明姫は微笑した。ユンが初めて実家を訪れたときのことを思い出したのだ。
この国の王が落ちぶれた両班の老婦人に自ら拝礼し、ひれ伏したのだ。
お祖母さまは何も知らないから―。もし、後でユンが国王さまだったと知ったら、びっくりして心臓麻痺を起こすかもしれないわね。
こんなときなのに、笑いが込み上げてしまう。
だが、あの時既に祖母クヒャンはユンの正体をはっきりとではなくても、おおよそは察していた。そのことを明姫は知らない。