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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第5章 第一話【桜草】 別離という選択
大妃はいつもの切り札を出した。どんなに言うことをきかないときでも、この科白を繰り出せば、王は渋々ながらでも母に従ってきたのだ。それは王が幼いときから変わらない。
だが、ユンは平然とその言葉を交わした。
「母上、好きな女を守るのに、国王であるかどうかなど関係ありません。私は今、王としてではなく、一人の男として母上にお願いしているのです。そして、母上がどうしても私の願いを聞き入れて下さらぬというのなら、私は私自身の意思で生涯の伴侶を選ぶまでです。母上が孔淑媛のときのように明姫をまた追いつめるというのなら、私は全力で明姫を守る。あの時、私はあまりにも幼く、孔淑媛を守れなかった。だが、今は違う」
だが、ユンは平然とその言葉を交わした。
「母上、好きな女を守るのに、国王であるかどうかなど関係ありません。私は今、王としてではなく、一人の男として母上にお願いしているのです。そして、母上がどうしても私の願いを聞き入れて下さらぬというのなら、私は私自身の意思で生涯の伴侶を選ぶまでです。母上が孔淑媛のときのように明姫をまた追いつめるというのなら、私は全力で明姫を守る。あの時、私はあまりにも幼く、孔淑媛を守れなかった。だが、今は違う」