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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第5章 第一話【桜草】 別離という選択
「そなたが事件の首謀者は領議政だと言い切った時、何かが引っかかった。私がまだ何も言わないのに、そなたはあっさりと領議政の名前を出した。そのことと、後はまだある。そなたの今の年齢や火事のあった九年前ーつまり捕盗庁の長官と副官が亡くなった年と、そなたが両親を亡くした年が一致したからだ」
ユンが静かな声で言った。
「どうにも割り切れなかったから、あの後で役所の火事の記録を調べたんだ。そうしたら、亡くなった副官の娘が当時、六歳であったこともすぐに判った。そなたは私と出逢った時、十五歳だった。
ユンが静かな声で言った。
「どうにも割り切れなかったから、あの後で役所の火事の記録を調べたんだ。そうしたら、亡くなった副官の娘が当時、六歳であったこともすぐに判った。そなたは私と出逢った時、十五歳だった。