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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第6章 第二話 【桔梗の涙】 予知夢
「私の側から急にいなくなったりしないでくれよ」
 ユンは明姫の丈なす艶やかな黒髪のひと房を掬い口づける。
「そなたは私の宝だ、明姫。そなたという得難き宝を得て、今の私はこれ以上ないくらいに幸せなんだよ。時々、あまりに幸せすぎて怖いくらいだ」
「私のような者にそのようなことをおっしゃって頂くのは勿体のうございます」
 ユンが笑った。
「どうもな、いつまで経っても慣れない」
 明姫は眼をまたたかせる。
「何が―ですか?」
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