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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変
それでも、二人だけで話をしたことはなく、王は初夜の床で初めて無邪気に様々な話をしてきたのだ。だが、結局、王妃は何も応えず喋らなかった。
そんな夜がどれだけ続いたことか。その二年後、二人は夫婦として結ばれることになったが、それでも、二人の間は変わらなかった。その頃からだろうか、王の態度や視線が眼に見えて冷たくなったのは。
当然だろうと思う。話しかけても微笑みかけても、何の反応も返さない女など一緒にいても面白くも何ともないだろう。
そんな夜がどれだけ続いたことか。その二年後、二人は夫婦として結ばれることになったが、それでも、二人の間は変わらなかった。その頃からだろうか、王の態度や視線が眼に見えて冷たくなったのは。
当然だろうと思う。話しかけても微笑みかけても、何の反応も返さない女など一緒にいても面白くも何ともないだろう。