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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第7章 第二話 【桔梗の涙】 異変
一方、大殿に帰る途中で、王ことユンは内医院の侍医に出くわした。血相を変えて去ってゆく侍医の一団を少し離れた場所から認め、ユンは立ち止まった。
「あれは、どうしたのだ?」
ユンの意を受けた大殿内官(テージョンネーガン)がすぐに侍医団を追いかけてゆく。侍医と何やら話していた内官はすぐに戻ってきた。その顔色の悪さに、ユンは怪訝そうな表情になった。
「どうしたのだ? 何かあったのか」
「それが」
ユンがまだ即位する前からお付きであった老齢の内官は口ごもりながら告げた。
「中殿さまが急にお倒れになったと」
「あれは、どうしたのだ?」
ユンの意を受けた大殿内官(テージョンネーガン)がすぐに侍医団を追いかけてゆく。侍医と何やら話していた内官はすぐに戻ってきた。その顔色の悪さに、ユンは怪訝そうな表情になった。
「どうしたのだ? 何かあったのか」
「それが」
ユンがまだ即位する前からお付きであった老齢の内官は口ごもりながら告げた。
「中殿さまが急にお倒れになったと」