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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第8章 第二話 【桔梗の涙】 陰謀   
「黙れ。監察部の筆頭尚宮に、一介の女官が指図するつもりか? たかだか側室に仕える女官風情であろう」
「何ですって?」
 曲げず嫌いのヒャンダンが思わず言い返しそうになるのを見て、明姫が目顔で合図を送った。
―駄目よ。それ以上、言わないで。
 明姫のいつになくきついまなざしに気圧され、ヒャンダンは渋々口をつぐんだ。
 楊尚宮が依然として眦をつり上げたまま、明姫を見下ろす。
「いかに国王殿下のご寵愛が厚いからといって、女官の教育を怠るのは考えものかと思われます、淑媛さま」
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